‘へび’の詩人としても著名な、楊名時太極拳の師範が綴る太極の心――気功中の気功といわれる太極拳を通して生を養い生命を見つめる健康エッセイ。
心と体を調和させ健康で生きがいをもって豊かに生きていく道しるべ。
<目 次>
推薦の言葉 楊名時
顕微鏡と望遠鏡――まえがきにかえて
Ⅰ 心
作龍上天
思無邪
大泉の柱
ボケます小唄
円不一相
勇気づけられる〈目〉
勇気づけられる〈耳〉
勇気づけられる〈口〉
ありがたいこと
日常と非日常
謝天地人
無惓
朝気蓬勃
圭角がとれて
松
牛の歩み
季節の移ろい
有始有終
安定と変化
すこしゆっくり
我為人人
天野忠さんの詩
Ⅱ 息
辞典(事典)のすすめ
サッカーと参院選
菊は効く
血の行方
新庄嘉章先生追悼
第三の人生
屋久杉の念珠
蝶の文字
本づくりの本読まず
重いビール
校正畏る可し
続・校正畏る可し
名刺の数
悲しい秋
四六四九
不感温度
『毒蛇』第一回開高健賞奨励賞
骨粗鬆症
肩こりがありますか
肩こりの話の続き
朝もやの中で
へびと大嘗祭
スローカーブを、もう一球
老驥千里志
本と人
今井田勲さん追悼
桜にも香りがある
阿刀田高さん
絵本の選び方
Ⅲ 動
蘇東坡十八字養生法
有求必応
韓国への旅行
オンチョウ公園
アリトクビ
麦積山石窟
タマリスク
チェコの雪
芸不在広而在精
ジャン・ムーラン
教えるとは
無心
柊家のタイル
風月同天
風月同天・続き
ジョー・ディマジオ
心も体も楽しく
長い一日
アメリカから帰って
イギリスで
蛇年の秋
一万年の論争
軽白淡小
シャットル・七夕
付 顔の周辺のマッサージ
1 手の平をこする(浴手)
2 耳の体操(嗚天鼓)
3 歯と歯ぐきの体操(叩歯)
4 からうがい(鼓漱)
5 舌まわし(攪舌呑津)
6 鼻の体操(浴鼻)
7 目の体操
<著者略歴>
中野完二(なかの・かんじ)
1937年、新潟県柏崎市生まれ。群馬県立高崎高校を経て、
1960年、早稲田大学第一文学部仏文科卒業。
文化服装学院出版局(現・文化出版局)に入り編集者として勤務。
1997年、文化出版局を定年退職。
1971年、太極拳の楊名時先生に入門。
現在、榻名時太極拳師範。NPO法人日本健康太極拳協会副理事長、
広報・機関誌委員会委員長、東京都支部名誉支部長。
日本ペンクラブ会員。絵本の翻訳に『へびのクリクター』などがある。